先日オーストラリアに行ってsimfreeケータイを使ってみたので、アクティベーションや利用についてちょこちょこと。
使ったケータイはこちら。
E5830 Huawei製の3G/GSM-Wi-Fiルーターです。音声通話はできない端末。パケット通信のみ可能で(厳密にはSMSも受信できるのでCSもつながってますが)、Wi-Fi機能もあり、wifi接続可能な端末(ipodtouchとかがよく例に挙がる)をどこでもネットにつなげることができるスグレモノ。日本ではPocketwifiの名称で販売されている。
海外で持ち込みのケータイを使うための4ステップ
- 持ち込むケータイの対応周波数とその国の利用周波数を調べておく(特に3Gで使いたい場合)
- その国のSIMカードを入手する(Prepaidが一番容易に手に入る)
- SIMカードをアクティベートする
- MMS/WAP(WEB)を利用するためにAPN情報を入力する
この4ステップを踏めば海外どこでもケータイ・ネットにアクセスできる幸せな旅行をおくれること間違いなし。
ということでこの4ステップに照らし合わせてオーストラリアでのケータイ利用記を。
持ち込むケータイの対応周波数とその国の利用周波数を調べておく
オーストラリアには現在、4つのキャリアが存在して各々以下のような周波数で3Gを運用しているようです。ケータイ、といっても通信方式はおおきく3種類、使われている周波数は無数に存在します。ただ、最近の端末はデュアルバンド・トライバンド・クアッドバンド対応など、多くの周波数に対応していて、あまり気にする必要もないかもしれません。
- Telstra http://www.telstra.com.au/
- GSMは900/1800MHz、3GはUMTS850/2100MHz帯を使用。過去にはauと同じCDMA2000を採用していた時期もあり。オーストラリア最大のキャリア。
- Optus http://www.optus.com.au/
- GSMは900/1800MHz、3GはUMTS2100/900MHzを使用。
- vodafone AU http://www.vodafone.com.au/
- GSMは900/1800Mhz、3GはUMTS2100MHz
- 3(three) http://www.three.com.au/
- GSMは900/1800Mhz、3GはUMTS2100MHz
この辺を見ると渡航先の周波数がすぐわかったりして便利です。
http://gsmworld.com/roaming/gsminfo/index.shtml
んで、今回持ち込むE5830は、GSM900/1800、UMTS2100MHzのみ対応なので、850M主力らしく2100MHzの人口カバー率が50%だというTelstraではあまり使えないだろう、ということに。
本当はTelstraなら確実に実績もありそうなので(http://goronpa-weblog.blogspot.com/2010/02/unlocked-sim-iphoneau-telstra-pre-paid.html)安心だったんですが、周波数の問題があるのでOptusを使うことに。
確実にtelstraのほうが容易そうなので850MHz対応機をもっている方はTelstraでの運用をお勧めいたします。エリアも広いとか。
その国のSIMを入手する。
オーストラリアでSIMを入手するには一切困難なことはなく。そこらのコンビニでもどこでもうってます。カウンターの後ろにおいてあったりするので、「それちょーだい!」って言えばもらえると思います。大体30$程度。
で、今回はアクティベーションの仕方とかもまったくわからないので、モールにあるケータイやさんへ。閉店間際に言ったので若干いやそうな顔されつつ。
ちゃ「アクティベーションの仕方わかんないんだけど手伝って!」
店員「ネットでできるから自分でやって」
ちゃ「ネットない!」
店員「あそこにネット端末2$で使えるからそれつかってちょ」
店員さんツメタイワ。。。
SIMをアクティベートする
てにいれたSIMパック(30$)に入っていた冊子。
中にSIMカードが入っているのでぺりぺりとはがします。
んで、
http://www.optus.com.au/activate/
へアクセス。
全部英語ではありますが、適当に従っていけばわからなくても何とかなると思います。
そもそも、アクティベーションは電話でもできるんですが、今回の端末がwifiルーターなので、通話が不能なもんで。電話が可能な端末/言語に堪能な方は余計な登録も必要ないので、オペレータと会話してアクティベーションしたほうが格段に楽なはず。
ってことで、ケータイでネットをするためにネットにつなぐという鶏か卵かみたいなことをする羽目に。ホテルで5$でネットを借りて。(店員さんにあくティベート!アクティベート!とかなきつけばやってくれる気もする)
冊子に書いてある番号を入力することでアクティベーション画面へ移行できます。住所、電話番号等が必要だったので渡航先の住所にしておきました。(すいません)
音声通話をメインとしたプリペイドSIMなので音声通話無料とかいろいろついてるプランしか選べず、「Turbocap 30」とか言うのを選んでみる。
(実はデータ通信専用のPrepaidがあることが発覚。こいつがあれば。。30$であるそうなので店員さんに聞いてみてください。)
アクティベーションが完了すると、SMSで自局番号が届きます。現地で電話をしたりメールをするだけであればこれだけでも十分です。
しかし、今回はネットにつなぐことが目的なので続きます。Turbocap 30を使っているままだと、データ通信が$1.32/60KBかかってしまうので一瞬でチャージがなくなってしまう。そこでデータ専用のオプションを10$でつけることに。
リチャージや、オプションの追加にはMyOptusというアカウントサービスに登録が必要。
My docomoとかMy Softbankとかそんなのと同じやつ。 (電話でも可能)
SMSを受信できる環境にしておかないと、登録アクティベーションコードの受信ができないため先に進めなくなります(E5830の場合PCにつながないと見れないので苦労。。)
選んだオプションは10$ Revup 200MB Data Optionというやつで、10$のリチャージを200MBのデータ通信に利用できるというもの。クレジットカードか、お店にうってるTop-Up用チャージカードで利用可能です。20$払えば500MBのオプションもあり。
今回のことを教訓とすると、「データ専用のprepaidください」というか「音声ようのSIMカードに10$のtop-up Dataをつけてくださいな」といって「アクティベーションやってください」って泣きつくのが一番手っ取り早いと思います。
MMS/WAP(WEB)を利用するためにAPN情報を入力する
最後に。その国でネットにつなぐ、パケット通信をするには、APN(Access Point Name)と呼ばれるアクセスポイント名、ユーザー名、パスワードを知っておく必要があります。
日本のケータイを使っている分には意識することはありませんが、もちろん日本の各キャリアにもAPNが設定されています。
だいたい、"APN キャリア名"とかでぐぐれば出てくるので、そいつを使うことになります。ケータイ側のどこかに入力できる場所が必ずある場所なので、そこにぐぐった情報を入力します。
optusの場合は、
APN:internet
ユーザー名:空白
パスワード:空白
で接続可能です。
最後に
たった3日間の期間だったんですが、10$のチャージがそこをつき、合計300MBも使ってました。なんでだろう?PCつけっぱにしてたからな予感。。かかったお金は50$。本当は30$ですんだはずだったけど。。
wi-fi経由でどこでもネットにつながるので、iphoneで地図みまくり、Skypeで日本に電話しまくり、検索しまくりの幸せな海外旅行でした。自分の場所、場所の情報がわかるだけでこれほどにも行動範囲が広がり、ぱっと行きたいとこに行けるもんだとは。
ちなみに日本にもって帰ってくると、OptusにNTTdocomo経由でローミングするという不思議な感じになります。
YES!OPTUS.