SIMロック解除で思うこと。

昨日、2010年7月6日、docomoがSIMロック解除が可能な端末を2011年より発売するという報道がありました。

SIMロックと影響の受ける範囲を説明しつつ、思う事を。

SIMとは.着脱可能なユーザー識別カード。

現在発売されているケータイにはいずれもSIMカードと呼ばれる、指先大のICカードを搭載しています。このカードにはユーザー/事業者の識別番号などが記録されていて、このデータを元に携帯電話網での認証をおこなうことで、はじめて電話やインターネットを利用できるようになります。

利用者はカードを差し替えるだけで、違う携帯電話を利用できるわけです。
たとえば、電池がなくなってもほかの人のケータイに自分のSIMを刺せば、自分の番号で、自分の支払いで電話をすることができます。(auを除く)

他のキャリア(通信事業者)では繋げない設定・SIMロック

現在の携帯電話で利用されている規格は国際統一規格であり、同じ規格を使っているキャリア同士では、世界的に相互接続が可能、となっています。

ただ、いろいろな大人の事情により、端末側で他キャリアのSIMカードを受け付けないように意図的に設定されていることがあり、これを俗にSIMロック、と呼びます。

docomo端末にsoftbankのSIMカードをさしても使えない、というのが身近な例になります。これは、使っている規格が2社で同じであるにもかかわらず、他キャリアのSIMカードを受け付けない、という設定になっているためです。

そう簡単には繋がらない

同じ規格ならカードを差し替えただけで使えると言いましたが、ここが非常にネックで、差し替えただけで使えるのは、「周波数帯が同じ」で、「通信規格が同じ」時に限られます。

この条件を満たすキャリアは日本ではソフトバンクモバイルとdocomo、emobileとdocomo(?)の間のみ、となります。

Career name Technology band
docomo W-CDMA 800MHz,1700MHz,2100MHz
au cdma2000 800MHz, 2100MHz
softbank W-CDMA 2100MHz
e-mobile W-CDMA 1700MHz

他のキャリア間では利用規格や周波数が違うため、繋ぐ事ができません。

今回の発表では

今回のdocomoの発表では来年より、この違うキャリアのSIMカードを刺したときに使えなくする、「SIMロック」を解除することに「対応した」端末を発売する、というものです。

おそらく利用者は、いくばくかのお金を払うことによって、docomoの端末をどの会社のSIMカードをさしても使える状態に変更することができるような仕組みが用意されると考えます。

ユーザーメリットは

違うキャリアのケータイを使える。

今回の発表では、docomoの端末をsoftbankで使える様になるというだけですが、この流れにsoftbankも逆らう事はおそらくできないため、softbankの端末をdocomoでも利用できるようになる、と考えられます。

ただ日本のケータイの多くは、独自サービスを提供している部分(iモードメール、iチャネル、Y!ケータイなどなど)が大きいため、最悪電話以外利用出来ない可能性もあります。

しかしながら、所々でいわれているように、iPhoneやXperiaのような国際展開を意識した端末はキャリアに依存する独自仕様が少ないため、SIMカードの差し替えですべての機能を使える可能性が高くなります。

但し、SIMロックの解除はキャリア側の任意なので、iPhoneだけSIMロック解除できない(させない)という事も十分に考えられます。

海外キャリアのSIMで日本のケータイが使える

いままでdocomoでしか使えなかった端末のロックを解除できることで、softbank網で使える様になる事はもちろんですが、同じ規格を使う世界のキャリアでもdocomoのケータイを海外のキャリアと契約してつなぐことができるようになります。

期待する事

独自仕様無しでもそれなりに動く端末が増える

僕が期待するのは、ほかのキャリアで日本のケータイが使えるようになる、という事実よりも、ほかのキャリアで使われることを意識した端末作りが行われるようになる、という面です。

i-modeメールなどの独自仕様がなくなる事はないと思いますが、他キャリア利用時にでも使えるメールや、ブラウザ、サービスが充実する、SIMロックの解除、つまり他社・海外のネットワークで思量されることを意識した端末作りが一般的になる事に期待しています。

このことで他キャリアで端末が利用できるだけでなく、海外でも日本の端末を不自由なく使う事ができ、日本のケータイを国内仕様のまま容易に輸出する事ができるようになります。企業として積極的に輸出しなくても、秀でた端末ならば個人輸出などで広まる事も考えられます。

iPhone以前では海外のケータイユーザーが日本のケータイを羨ましく見ている状況もありました。「何で日本のケータイはこんなに美しいのにSIMロックがかかってるんだ!」と嘆いている変態外国人に会ったこともあります。w

こんなかんじで、またいろいろ面白くなりそうな2011年です。

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