ガラパゴスケータイの行方。(1)

■ガラパゴスけーたい。

スマートフォンやオープンプラットフォームな携帯電話に対して、いわゆる「ケータイ」を「ガラケー」と呼ぶことが多くなっています。おそらく軽蔑の意味を多少こめて。

「ガラパゴス・ケータイ」
の略でガラケー。

ガラパゴス諸島の動物のように他環境の干渉を受けずに
独自の進化を遂げたという意味で。

昔は進化を遂げた、というポジティブな表現で扱われていたように感じますが、昨今は「独自の方向に進化してしまった」というネガティブニュアンスで利用されることが増えています。

iphoneやAndroidOSなどのスマートフォンの台頭で
「時代遅れ、不便、魅力がない、糞だ、閉鎖的」
と散々ないわれをされてしまっていますが、このガラケーにも
ちゃんとした役割や魅力があると思うわけです。

■何が問題なのか

企画・開発・インフラが縦に統合され、キャリアが作り上げた一つの世界にガラケーは存在する。それゆえにユーザーはキャリアの作った一つの世界から出ることが出来ない。

キャリアが多くをコントロールしており、最上位レイヤーであるアプリケーションから最下層であるインフラまで握っているため、規格がキャリア内で閉鎖される。

・規格互換・閉鎖性

各キャリア好きに規格を作り、それをキャリア内で握るため、キャリア間の規格互換がまったく働かない。規格によっては一部の公認事業者にしか公開されないため、多くの開発者が多くのコンテンツを作り配信する、なんてことは起こりえない。

・破壊的進化が起こらない

すべてのレイヤーをひとつの組織が握っているがゆえに、ひとつのレイヤーの進化が、ほかのレイヤーに大きな影響負のを与える革新が起こるとき、それを阻害してしまう可能性が高い。

たとえばiPhoneのような破壊的高トラフィックを要求する端末がキャリアだけで生まれるか、というと否。

ガラケーには送信・受信容量の制限などが細かく設定されており、アプリケーションがインフラを食いつぶす、ということが起こらないようほかのレイヤーに配慮した設計がなされている。すべてのレイヤーを掌握してるがゆえに、どこかのレイヤーの利便性をあげるためにほかのレイヤーを圧迫するようなことはしない。

・執拗な後方互換

キャリアが新しい何かを提案すれば、それが携帯電話に反映、投入されて、それが市場に出回る。そしてそのキャリアが作った規格にコンテンツ事業者が追従し、コンテンツを作成していく、そしてまた次の規格が生まれるというサイクル。

公式コンテンツ、というものが存在して、キャリアの基準をクリアした事業者だけが仕様を閲覧してコンテンツを作成する。そしてそのコンテンツから発生した課金の一部をキャリアが回収。

キャリアが作ったものにコンテンツ事業者が深く結びつくゆえに、一度作った規格を撤廃してしまうと、コンテンツ事業者に大きなダメージが出る。あんまり無茶するとコンテンツ事業者もそっぽを向いてしまう、とか邪推。

昔々に作ったサービスや、規格をコンテンツ事業者がいるがゆえに排除・改変することができずにずっと維持し続ける必要が出てくる。こうなると端末メーカーは、執拗に後方互換を迫られ開発量が増え、キャリアは時代の変化に合わせてコンテンツ仕様をがらりと変えることができない。

着うたのモデルなんてのは事業者・キャリアもおいしいから終わらない、というのもあると思うが新しい形式での音楽配信の流れを完全に排除している気がする。

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